阿弥陀岳・広河原沢左俣 (1月30~31日)

年末年始の合宿以来の山行。久しぶりの雪山なので、8年ぶりの広河原沢で遊ぶことに。初日は、広河原沢左俣を行き、翌日は右俣のクリスマスルンゼに行く。雪が多く、滝のほとんどは雪の下となってしまっていたが、クリスマスルンゼはがっちりと凍っており、みんなでその登攀を十分に楽しむことができた。それにしてもやっぱり八ヶ岳は寒かった。

メンバー:4名



#東京発~現地へ

舟山十字路まで車をいれ、準備を整える。


8時半出発。ここから広河原沢二俣のテント場まで1時間半ほどの歩き。


途中から正面に阿弥陀岳が見えてくる。天気は快晴。雲ひとつない。


10時、二俣着。広い雪原にテントを張る。スノーキャンプのようで気持ちがいい。



#広河原沢左俣へ

テントに入らず、日にあたりながら、ゆっくり準備をして出発。結構雪が積もっており、ところどころラッセル。ここ数日人が入った形跡はない。


雪が多いためか、滝の数もかなり少ないような。結局、片手で数えられるくらいしか登ったところはなかった。

数少ない登れる滝は積極的に登る。少々高さがあれば、念のため、ザイルを出す。




ここまで来ると結構なラッセル。


2002年に来た時にテントを張った場所に到着。当時と雪の量が全然違う。ここを通過しさらに奥へ。




岩から染み出した水でできた氷柱にたどり着く。


かなりの硬さ。


なので、アイススクリューを指して遊ぶ。面白いように入っていく。


みんなで、アイススクリューの練習。



#引き返す

だいぶ登ってきたし、体も冷えてきたので引き返す。15時。


氷柱から少し下り、そこから阿弥陀岳の中央稜までラッセル。


雪がここも多く、稜線まで雪の中を泳ぐ。


稜線まで出ると、雪の量も減り、また、傾斜もそれほどきつくなく楽な歩きになった。



#夕食

テントにもどってからは、酒とつまみでだらだらおしゃべりをしながら過ごす。月が大きく明るかった。それで、いつのまにか就寝。



#翌朝

ゆっくりと起きて、昨晩作ったご飯でおかゆを作る。魚肉ソーセージおかゆとハンバーグおかゆ(キムチ味)。


もうすっかり太陽が上がった10時半出発。朝は快晴であったが、だんだんと曇ってきてしまった。


右俣出合いまでトレースが付いており、普通の登山道の歩きと一緒。右俣出合いまでテント場のある二俣から1時間ほど。


右俣に入り、クリスマスルンゼを目指す。


滝でなければラッセルが続く。みんなで交代しながら進む。




#クリスマスルンゼに到着

テント場から1時間半ちょっと。この氷が見えた時は少し興奮。昨日の左俣よりもこちらの方が氷が大きく面白そう。


みんなで記念撮影。


氷が硬くてピッケルが刺さりにくい。傾斜の緩い下部の氷を登り、今度は上部の氷に取り付く。


こちらはアイススクリューを使いながら、慎重に登る。


ぎっしりと奥まで凍っており、突き抜けることもない。ただ、気温が低く、ピッケルを持つ指に力がすぐに入らなくなる。


全員、クリア。寒過ぎて手がしびれる。


滝の上に適当な懸垂支点がないので、滝の脇にある木から懸垂。


途中に、穴があったので探検。



#テント場に戻る

クリスマスルンゼまで1時間半くらいかかったけど、帰りは30分ほど。ゲレンデとしては行きやすくて便利。テント場についてからは、テントをそのまま片づけ撤収。


舟山十字路には17時半に到着。双葉SAで夕食をとって帰京。