今年の目標であった旭岳東稜へ。
過去の記録見ていると「五段の宮」では左を巻くパーティが多かったですが我々は直登だ!!と意気込みいざ挑戦。
八ヶ岳東面であることからぽかぽか陽気を期待していましたが、さすがに厳冬期の八ヶ岳それほど甘くありません。。。
メンバー:4人
一日目
前日に移動し美しの森駐車場にテントを張る。
ゆっくり朝を迎えると数台の車が入ってくる。
追い立てられるように準備をする。
快晴の中、出発~。7:50
目的の旭岳ははるか先に見える。
林道が終わるころには正面に白々とした山々が見える。9:00
昨年よりか雪が少ないように感じる。
道もしっかりしていて歩きやすく思いのほか早く出合小屋に到着。10:00
小屋では休憩せず地獄谷本谷を遡行する。
右正面には大天狗がかっこよく聳え立っている。
権現沢分岐点で登攀準備する。
上ノ権現沢入った所から旭岳東稜に取り付く。
登りやすそうな斜面を適当に登る。 雪の状態がクラスト状で中はさらさらなので結構登りにくい。
急斜面を登っていく。
日差しがぽかぽかとはいかない・・・
少し風が吹いているので寒い。
稜にでて少し行くと綺麗に化粧された雪山がど~んと見える。
記録を読んでいると一部懸垂する部分があるとか。
たぶんこの辺りかな。
こんなに天気いいのも珍しいかも。
痩せているので慎重に下ります。
初めてのルートなので天場がどこか分からない。
張れる所があれば張ろうと場所を探しながら登っていく。
なんとかテント張れそうな場所発見にて幕営する。13:30
明日の朝分、夜の調理分と水をせっせと作る。
対岸に天狗尾根がよく見える。
今日のメニューは野菜スープ&肉。
今回の肉は肉屋さんより調達してきました。 塩ベースに調理しましたが柔らかく美味でした。
美味いのでモリモリ食べました。
二日目
4:00起床、6:00出発!
空を見上げると雲がかかっている様で星が見えない。
雪もぱらついている。
そこそこの斜面を登っていく。
どんどん登る。
結構急登です。
今回のハイライト「五段の宮」が見えました!7:20
雪が結構付いてない?と思いながら近づいて行く。
記録では直登せず左から巻いている記録が大半ですが左側見ても悪そう。
1P取り付きから上部を見る。
元々、直上するつもりだったので登攀準備。
いざ、Climb On!!
五段の宮:2~3P Ⅳ級-~Ⅳ級+
1段目:お助け紐がぶら下がっている。 この紐無かったら難しいだろうな。 全装であることから躊躇なく使用する。 手のホールドはあるものの足のスタンス(アイゼンをかける場所)が無いように感じる。
ここまでは良かったのだが・・・
なにがってこれから自分の背丈くらいの雪が付いているので登攀しながら除雪工事。これが微妙な態勢でするので結構疲れます。しかも雪の表面が固い。 ここ最近誰も登ってないのだろう。トレースが全くない。
時々休憩しながら伸ばしていく。
私は必死にルート開拓していたのであまり気にならなかったですが、この1ピッチで2時間ほどリードしていました・・・
その間下で待っていた仲間の面々。
じっとしていると体が冷えます。
2段目:右から少し巻いて直上しようかと思ったが上部に雪が張り出しているので諦め、まっすぐ直上することに。
ランニング取るところが少なく(雪が多くて気づいてないだけ?)小枝にランニング取り突っ込む。 一部草付きのところがありバイルを刺し枝も掴みながら登攀。
後続パーティ。
1段目途中からビレイ点を見る。
2段目直下から上を見る。
このくらいから日差しがでてきた。
どんどん晴れてくる。10:30
3段目:この段を越えるところのルート開拓に時間がかかった。
中間部には良く効くアンダーホールドがあります。
1段~3段までで1P。
終了点にはハーケン2枚あります。
1P終了点にて。
4段目:右から巻くように登攀。
この右側はスッパリ切れていて高度感がある。 しかもしっかりとしたランニングが取れないので精神的に疲れます。
木の枝にてランニング取る。
晴れてきたので富士山もはっきりと見えます。
1P終了点から後続を撮る。
2P終了点より。
2P終了点。2P目は4段のみとしました。
このまま延ばして5段の終了まで行った方が良いと思います。 終了点には死んでいる枝しかないのでハーケン・アイスピトンを打ち支点を作ります。
私たち先行パーティは5段目を登らず、左にトラバース。
ここのトラバースする時、足ぶらり状態になったのでちょっと緊張。
5段の宮終了~。
後続パーティは5段目登攀。
後で聞くとそんなに難しくなかったとのこと。
ここらか4~5P細いリッジ登り。
この稜ぞいに頂上までいきます。
難しくは無いですが右側がスッパリと切れているので緊張します。
コンテで行こうかとも思いましたが、安全をとりロープを伸ばす。
ちょっとした斜面ですがハーケンにて支点作りビレイしてもらいます。
天狗・赤岳方面。
権現方面。
綺麗に雪が付いています。
上の頂上直下より後続パーティをみる。
こういう絵もかっこいい。
進行方向右側によると危険です・・・
頂上!!
頂上でパーティ毎に記念撮影。15:30
赤岳を背にして。
権現・富士山を背にして。
念のためコンテにてツルネ東稜方面に下っていく。
奥のなだらかになっているところがツルネ東稜分岐点。
下ってきた旭岳方面を振り返る。
ツルネ東稜に入っていからロープをしまう。
ツルネ東稜を下り出合小屋に着いたのが18:00。
下りはどんどん飛ばし駐車場に着いたのが19:30頃。
行動時間13時間30分となりました。
温泉に入ってPAにてご飯食べて東京に着いたのは23時過ぎとなりました。
皆さんお疲れ様でした。