会としては、3年前に一度行って困難を極めた(?)谷川岳に突き上げる万太郎本谷。しかし、今回の遡行の初日は真夏日を思わせるようなスカッと晴れた天気でもあり、快適な遡行となった。巨大な堰堤のある入渓地点から、胸まで水に浸かる沢登りの開始。明るく開けた沢で、時々ゴルジュ、そして雪渓も残っており、水は綺麗で非常に素晴らしい沢。二ノ滝を越えた先で河原でテントを張り、夜遅くまで焚き火を囲む。翌日は、三ノ滝を越え、延々と続く岩と草付きの登り坂を登り、肩の小屋近くの登山道に出られたのが14時半。暑い日には、何回行っても楽しめる沢だと思う。
メンバー:4名
#入渓地点まで移動
前日夜に東京を出発し、夜中に谷川岳ロープウェイの駐車場に到着。そこで6時ごろまで寝る。鉄道の出発時間に合わせて、ゆっくりと準備をした後、土合駅まで歩いて移動。
8時28分出発の鉄道で土樽駅に行こうと、地下深くにある土合駅のホームに降りていく。誰もいないホームで待っていると、「マリンブルーくじらなみ」号という列車がホームに入ってきた。8時28分が始発列車であるはずなのにおかしいなぁ思いつつ、この列車に乗り込むと、8時15分くらいに出発してしまい、土樽駅に止まらず越後湯沢駅までダイレクト…。しょうがないので、越後湯沢駅からタクシーで沢の入渓地点まで移動する(4000円チョット)。
道路わきで装備を整え、平成19年12月に出来たまだ新しい巨大な堰堤まで歩く。
この堰堤から沢に入る。10時ぴったり。いきなり胸まで浸かる。水は綺麗で、それほど冷たくもなく、楽しい。
釜があれば、気持ちよく泳ぐ。
ナメがあれば、気持ちよく歩く。
はて、どう行こうか?滝を直登か?→結局、左側から巻くことに。でも、取り付きまでは泳いでいかなければならない。
どんどん泳ぐ。
オキドウキョウ手前の滝。滝の左から岩を越える。
#オキドウキョウのトロ
11時10分オキドウキョウのトロに到着。それほど水量があるわけではなかったので、巻く必要もなし。そのまま突っ込む。
さすがにこのゴルジュの奥の滝は登れなさそうなので、ゴルジュ途中から抜け出す。抜け出したところの陽だまりで一休み。
井戸小屋沢を越えたところには、まだ雪渓が残っていた。ここまで、来る途中で、沢の水が部分的に濁っているところがあったが、どうもそれは、雪渓が崩れ落ちたためと思われる。確かに、水も少し冷たかった。雪渓の下をくぐるのはさすがに怖いので、左側を高巻く。
雪渓を越えると、また小滝と淵とナメが続く。
巨大な風呂のよう。どうして、このようなえぐれ方をしたのか、よく分からない。
#一ノ滝
13時20分一ノ滝到着。滝を見ながら一休み。右側を巻く。小さなルンゼを登り、その途中から、滝の落ち口を目指してトラバース。道はついていて分かりやすい。
#二ノ滝
二ノ滝は右から普通に上がれる。
#テント場到着
14時半、テント場に到着。二ノ滝を越えたところから15分くらいのところ。イシクラ沢の上の方まで見に行ったら、テント場になりそうな場所はいくつかあった。しかし、ここが一番広い(川面よりほんの少しだけ高いだけなので、増水したら怖いけど)。
焚き火をやっている場所のすぐ隣の流れのない水溜りに、サンショウウオがいたので、捕獲大作戦。5匹くらいは取れた。平良さんがチーズをあげたら、「食べた!」と喜んでいた。
サンショウウオ。
夕食はカルボナーラ。炒めたベーコンとソーセージを混ぜてみた。美味しい。6人分くらい用意したけど、完食。
あとは、焚き火の周りで、ごろごろ。
燃え尽きるまで、火を囲む。
#二日目
テントをたたみ、片づけをして、7時40分出発。昨日ほどスカッと晴れた天気ではない。
#三ノ滝
8時、三ノ滝到着。前に2パーティ。7人組と2人組み。下部は途中に支点が一つだけだが、岩はしっかりとしており、ガバも多く、難しくはない。
前のパーティが上部滝の左側を行き渋滞を起こしているので、私たちは右側の沢の流れに沿って登り、木々の中を滝の落ち口目指してトラバース。ホールドは多く、こちらの方が簡単かもしれない。
三ノ滝を越えると、トイ状の滝が続き、水の量はだんだんと減ってくる。
水量の少ない中を登る。段々と手を使って登る場面も増えてくる。
#ソーメン
恒例のソーメン。奥の二俣を越え、水が少なくなったところで、ちょっと早めの昼食。
#最後の詰め
あとは、ひたすら、岩場を登り、そして、笹を掻き分け、登山道を目指す。ガスっていて周りの眺望は良くなかったけど、逆に暑くもなく快適に登れた。14時半、登山道に到達。肩の小屋まで5分くらいの場所。ここで沢靴を脱ぎ、装備を外して、小屋まで上がる。
#谷川岳トマの耳
小屋脇に荷物を置いて、谷川岳の頂上に行ってみることに。眺望は悪いけど、3連休ということもあり、すごい人出。記念撮影だけして、小屋に戻り、荷物を担いで、谷川岳ロープウェイまで戻る。天神平まで、延々と渋滞しており、なかなか進まず。まぁ、あとは降りるだけだからと、抜かすこともなく、ゆっくり下る。
駐車場で着替えて、湯檜曽で飯を食べて、帰京。