3連休を使っての五竜岳登攀を目指していたが、中日の20日が大荒れの天気で、テントから外に出ることもできず、終日、テントの中で酒とつまみを頂きながら、ごろごろと過ごした。かなりの風雪にテントがあおられ、バタバタと揺れ動いていたが、中は快適。一方、行きと帰りの日は雲ひとつないくらいの晴天。五竜岳、鹿島槍ヶ岳を眺めながらの稜線歩きは十分に楽しめた。
メンバー:5名
#東京発~現地へ
新宿発の「ムーンライト信州」にて神城駅まで移動。駅で明るくなるまで待ち、エスカルプラザまでタダで連れて行ってくれるバスに乗り込む。6時10分。
テレキャビンが動き出すまで、ゆっくりと準備。スキー客も多く、屋内は結構混んでいた。
8時にエスカルプラザを出て、テレキャビンの出発駅まで移動する。ここも人が多く結構並んでいた。
テレキャビンで1530mのアルプスだいらに移動し、8時50分出発。ここからスキー場の脇を地蔵ノ頭まで歩く。
地蔵ノ頭からは尾根に沿っての上り坂をあがる。
途中、2回ほど休憩をはさむ。天気は良く正面に五竜岳が良く見える。また、尾根の左側には鹿島槍の北壁も良く見えた。
#テント場到着
西遠見山手前の開けたところにテントを張ることにした。13時着。
テント場は以前、誰かがテントを張っていた場所を選ぶ。ここには、すでに雪囲があったので、それを拡張した。広々としていいテント場であった。
テントを立てたのち、天気が悪くならないうちに、五竜岳の偵察に行く。テント場から少し行けば五竜のG0やG2中央稜などに取り付くことができそう。それだけ確認してテントに戻る。
テント場の脇に、テーブルといすを作って乾杯。天気が良くビールがうまい。
#天気が悪化
時間が経つうちに、どんどん天候が悪化してくる。 夜は雷と風雪がひどくテントがしなる。テントの周りにはすぐに雪が積み上がり、何度か雪かきのために外に出る。
翌朝、7時半の状況。五竜岳を見て見るが姿は全く望めない。
雪かき。雪囲いのせいでテント脇に雪が余計に吹きだまる。そのため、雪囲いを壊し、雪が風で飛ばされるように、風の流れ道を作った。
日曜日は終日、テントの中でごろごろ。ラジオを聞きながら、酒を節約して過ごす。ガスだけはたっぷりあったので、寒くはなかった。
日曜日の夕食。マーボ春雨。スライスしたニンニクをいれて美味しく頂いた。
#22日(月)朝
朝、3時過ぎに起き、登攀の準備をして外にでる。まだ、風雪が強い。
5時。
テント前から腰までのラッセルとなり、隣のテント脇まで行って撤退。雪が深すぎてこれ以上行くのも大変。
テントに戻る。
一休みしたのち、撤収開始。テントを畳んでいるとだんだん天気が良くなってきた。
テントを畳み終わった7時ごろには、来た時よりも天気が良くなった。後ろの五竜岳もばっちり見える。
撤収。気持ちのいい朝となった。
雪原。朝のラッセルの跡と、隣のテント。朝歩いた場所もすでに雪に埋まりそうになっている。
誰もまだ下山していないため、自分たちでラッセルして進む。
バックに見える鹿島槍も降り続いた雪のせいで、さらに綺麗に見える。
最初から最後までラッセルというわけではなく、ところどころに凍ったような硬い面が現れる。この上を出来るだけ歩けるようにルートファインディングを行う。
ラッセル。
ふかふかの雪でラッセルも楽しい。
先を歩いていたパーティを追い越し、本日の下山第一号となった。
テレキャビンの駅への最後の見晴らし場所。天気も良いし、時間もそこそこあったので、ゆっくりと休憩する。
最後の下り。カメラを抱えた人たちとすれ違う。
#アルプスだいら到着
アルプスだいら到着。
スキートレックに来ていた人に写真を撮ってもらう。
テレキャビンの駅に到着。9時15分。ここで着替えてエスカルゴまで降りる。
#打ち上げ会場へ
会長たちと合流し、30分くらいかけて隣の飯森駅まで歩く。
十郎の湯で体を洗い、食事を頂く。
献立。
飯森駅から松本駅まで出て、そこから新宿駅まで。それほど遅くならず、帰京。お疲れさまでした。次回は登れる天気のときに行きましょう。