前回の阿弥陀岳南稜に引き続き、快晴!日焼けで顔が痛い。1日目は西黒尾根の中ほどで雪洞を掘り、宴会。2日目はそこから谷川岳トマノ耳を目指す。風も穏やかで広大な雪原を歩いているよう。時折、パスダースノーが舞う中を一歩一歩踏みしめながら歩く。
メンバー:会長以下5名 (うち2名は19日朝から西黒尾根を登り始め雪洞で前日出発組と合流)
前日発で、夜中に谷川岳ロープウェイセンターの1階の駐車場に到着。そこから5階に移動し、軽く酒を飲んで寝袋に包まって寝る。朝8時出発。快晴の中を登山センター裏の斜面から登る。私たちの前には2人組みのパーティーがいたが、彼らはワカンを履いていたので、靴で歩けるような道は出来ていない。ふわふわの雪の中に足を踏み出すと太ももくらいまでは雪に埋まり困難きわまる。
尾根で出ると、風で雪が飛ばされているのでラッセル状態からは抜け出せた。眺めもここまで来るとなかなかいい。
アイス状態の場所もところどころ出てきたのでアイゼンを履く。あとは、ザクザクと氷につめを突き刺し、その音を楽しみながら気持ちよく歩く。雪庇に気をつけながら意識的に樹林帯の近くを通る。
トマノ耳、オキノ耳ともに見えるところまで来た。この辺りで雪洞の掘れるところを探す。
13時くらいから掘り始める。スコップ2つでガンガンと掘り進む。掘っていると奥に広がる空洞にぶつかり、ちょっと興奮した。そこには非常に深い穴が下に向かって空いていたので雪洞の外に雪を書き出す必要がなく、そこに捨てられたので作業効率は随分と良くなった。
雪洞の上からの図はこのよう。なかなか広い快適な雪洞が出来た。
後は、寝るときまで快適な雪洞の中で宴会。酒を飲みつつ、肉をつつく。日が落ち、ランタンを灯せば幻想的な雰囲気が広がる。テントでは出せない、この明かりの色が美しい。
日出発組の2人が9時半に雪洞に着いた。10時半、みんなで雪洞を出発。余計な荷物は雪洞に置いていく。ラクダのコブを越えたところからは谷川岳の雄大は姿が見える。右手にはマチガ沢があり、何名かのスノーボーダーがこの急な沢を下りていた。
後ろを見てみると、会長たちがゆっくりと歩いてくる。 雪庇が随分とせり出しており、今にも崩れ落ちそう。ルート上にも結構ヒビの入っている場所があり、落とし穴のようにストンと足が吸い込まれることもある。そのときは全身の毛穴から汗が噴出す。
12時半、トマノ耳に到着。ここでしばしば休憩。行動食を食べたり、写真を撮ったり。
ふかふかの雪の中を泳ぐように歩く。雪の上に模様のような足跡がついている。
あんなに「ヒィヒィ」言って登った道も下りは非常に快適。ただ、湿った雪がアイゼンの爪の間に詰まり、グリップが効かず、1回斜面を滑ったときは恐怖を感じた。途中で止まることが出来たからいいけど、そのまま行ったらマチガ沢まで転がり落ちてしまう。
みんな思い思いの道をさらさらの雪の上に描きながら下りる。
谷川岳ロープウェイの駐車場で荷物の整理をし、着替えて帰る。途中、水上の街中でカツどんを食べ、湯テルメに向かうが、湯テルメが30分待ちだとか。。。そんなことで今回は温泉なしで帰ることに。そうすると今度は高速に入ったらすぐに渋滞にはまる。そんなことで家に着いたのは23時半くらい。翌日に響く。。。