八ヶ岳 小同心クラック敗退

関東が大雪に襲われた3連休を利用しての八ヶ岳。

縦走組と小同心組の計8人の予定が、突然の仕事・急用・体調不良等により、蓋を空けると会長・事務局長含む4名になりました。

2月10日(木)  会長を除く3名で車で前夜入り。おなじみのポイントでテント泊。今回の課題の一つである”ひれ酒もどき”として、ネットで見つけた”干シイタケ”で試してみたが、どうもうまくいかない。

2月11日(金) 事務局長は電車でくる会長をPick upしに茅野駅へ。  残された当方とTさんで、一足先にテン場である赤岳鉱泉に向かう。久しぶりに美濃戸バス亭から歩くが、やはり、遠く感じる。  のんびり向かい、13時頃に赤岳鉱泉着。  当方は出張明け、Tさんは激務明けと時差ボケ&寝不足コンビとなってしまい、もはや行動不能。会長達を待ちながら”ひれ酒もどき”の研究をしながらのんびり過ごす。  たまたまツマミでもってきていた煮干(100円)がタネとして秀逸であることが判明。

17時半頃、真っ暗になる直前に会長・事務局長が到着。  早速、研究の成果である煮干ひ れ酒を提供。作り方は簡単。

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煮干を乾煎りする。弱火でカラカラと、焦がさないように。。。

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かなり熱めにした燗酒に上記煮干を投入、素早く蓋をする。
その後、しばし放置した後、蓋をあける瞬間に火をつける、これをやるとやらないで香りが違う!(思いの外でかい火が着くのでびっくりしてひっくり返さないように!)。
これが美味いのです、進むのです、これから日本酒を持って行く時は煮干も!  定番のマーボー春雨とご飯を流しこみ、10時頃就寝。

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4時半起床。

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当方とTさんで小同心に向かうべく準備開始。最近、全然雪が降っていなかったところに、この2、3日で一気に大雪が降った為、八ヶ岳全体で雪崩が起きやすくなっており、昨日も文三郎と地蔵でガイドパーティー数名が腰まで埋まってしまったとか。赤岳鉱泉の主人は登山禁止、自殺行為!と叫んでいたが、行ってみないと分からん、という事で向かうことに。6時半過ぎ出発。

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赤岳鉱泉から硫黄方面に大同心沢沿いに進む。

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6時50分頃、大同心陵取り付き着。最近誰も入っていないのかトレースなし。想定外の交代しながらのラッセル。 通常でひざ上、上部は腰上。八ヶ岳の雪なので重くはないが、とにかく踏み固まらないのし、急登なので結構シンドイ。何回もここを登っているベテランTさんも、こんな雪が多いのは初めてと。想定の倍の時間がかかってしまう。

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8時50分頃、ようやく大同心基部に到着。 うわー、近くで見るとデカイ。遠くから見るとニョキ、という感じだが、近くだとズドーンという感じ(?)。ちょっとコースを見物してみる。しっかし、寒い、一瞬で手の感覚がなくなる。

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€小同心基部に向かってトラバース。雪がたっぷり積もっていて、下はガチガチに凍っており、非常に歩きにくい。沢筋の部分はさらに新雪が積もっており、雪崩を警戒し、念の為ザイルをつけるも、ザイルで撫でたところがザーっと雪崩れていく状態で血の気が引く。トラバースを続けたが、最後の沢筋部分の雪の状態がさらに悪く、この悪天候だと上がった後も危険ということで撤退決定。

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状態のよいときにまた来ましょう、ということで撤退記念写真。

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強風で、登りの際のトレースが既に消え始めているが、ふっかふかの雪を転がるように下山する、一瞬でテント着(12時頃)。

疲れてしまったし、寝不足なので、せっかくなのでもう一泊していく。会の昔の話等、ありがたい話をたっぷり聞き、煮干酒を飲みながら喋る喋る、気が付いたら夜中2時過ぎ! 回りのテントの人達、うるさくてゴメンなさい。

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ゆっくり起床。 ドピーカン。大雪の後のドピーカンで完全に雪崩日和。 大人しく帰りましょう。

まったりモードの会長&事務局長。 絵になります。いつも通り、赤岳山荘で肉そばを食べ、車で帰京。