今回、錫杖前衛壁でも人気の「左方カンテ」と「注文の多い料理店」に行ってきました。3日間ともまずまずの天気で十分に楽しむことができました。
錫杖岳前衛壁は無駄なピンはほぼなくナチプロをしっかり決めていく必要があります。しかしながら岩はしっかりしていますので落石等の心配は少なく気持ちのいいマルチピッチが楽しめます。
メンバー:5人
一日目
22日の夜東京を出発して3:30頃槍見温泉駐車場に着く。
駐車場がほぼ満車状態だったため、明日の錫杖沢天場にテント張れるか心配なので仮眠後早めに準備する。
駐車場を出発。6:40
岩登りなのにテント、食材、炭5kg等大量に担ぎあげるので皆ザックがいっぱいで冬山行より荷物が重いと。。。
槍見館の脇から笠ヶ岳に向かうクリヤ谷登山道をたどる。
前日の台風の影響はそれほどないようで、沢の水量は多くなさそうだ。
徒渉する場所に到着。7:45
皆靴を脱いで徒渉する。
無事に渡れて一安心。
錫杖岳前衛壁が見えてきました。
おおー!
天場には一番乗りだったらしく、一番良い場所にテントを張って少し休憩してから足慣らしに「3ルンゼ」に行こうということで出発!10:20
錫杖沢を詰めて行き、1ルンゼの取付に到着。
ルンゼは前日の雨の影響で濡れていてとても登れそうにない。 3ルンゼも同じだろうということで、左方カンテに変更。
左方カンテ取付。
この時点で左方カンテにかなりのパティが取り付いていたが、ちょうど前が空いていたので登攀開始。
1ピッチ目はルンゼ状のところを登っていく。
1ピッチ登ったところで早くも渋滞。前に3パーティぐらい詰まっている模様。しばらく待っていたがどうにも動きそうになく、このままだと登れたとしても途中でタイムアウトになりそうだったので今日の登攀は諦めました。
左方カンテ取付左の壁でロープを張り遊ぶ。
今日は寒気が入っており結構寒い。
そこそこ楽しんで天場に戻ってきました。16:30
タープが活躍し、快適なテント生活に。
今日は肉♪
二日目
6:00起床、7:00頃出発!
昨日に引き続き「左方カンテ」に挑む。
クライマーの面々。
1ピッチ目のルンゼ。今日は昨日と違い、ぽかぽか陽気。
1P:Ⅲ級
岩も乾いていてフリクションもよく効く。
2P:Ⅲ級+
ピナクルテラスにて。
3P:Ⅴ級
ピンが無く、カム・ナッツにてランニング取る。ふと下を見ると決めたナッツが外れている・・・
高度感があるが手を伸ばしてガバに届けば一安心。
4P:Ⅳ級+
チムニー
ホールド・スタンスがたくさんあるので問題なく突破する。
チムニー下部の岩が登りにくかったり。
チムニーの中。
4P終了点より3P終了点をみる。
5P:Ⅳ級+
フェース ここもスタンス・ホールドがたくさんある。
6P:Ⅳ級+
はじめ登り口分からず、うろうろするもよく見るとピンが打ってある。
右手のチョックストーンが動くそうな。
そーと体重かけましょう。
右手チムニーの中から左壁クラック沿いに登ってカンテに出る。
対岸の美しい景色。
7P:Ⅳ級+
7、8Pは草付きで少しがれていて慎重に登る。
8P:Ⅳ級+
頂上は広くなっていて気持ちいい。
結局、頂上まで立ったのは我々のチームだけだった様で、他のチームは「注文の多い料理店」に流れたようだ。
ぴーかん!!
槍~穂高まで一望できる。
この時会長は北穂高岳でカルビ丼とビールを食していたような。無線持っていたらおそらく通じていましたね。
記念写真。
途中から「注文の多い料理店」側に懸垂する。
薪拾い少女。
今日のおかずはホッケ。
薪がよく燃えて暖まります。
三日目
朝方は寒い。残り炭でも暖かい。
5:00起き6:00頃出発。
錫杖岳前衛壁P2を左側に回り込む。
「注文の多い料理店」のルート概要。
8:00前登攀開始。
1P:Ⅳ級
朝一で体が硬く、意外と悪く感じる。
太陽が当たりそうでぎりぎり当たらない。
光が当たると暖かいのだが、陰にいると結構寒い。
1P終了点より。
2P:Ⅴ級+
上に見えるボルト連打されているルートに登ったが、後から記録見ていると違ってたりして。。。
テラスからいったん左下にさがって、左上リスからフレーク状のクラックをたどるらしい。
まあ、いいか。
3P:5.9
出だしいきなりハングっている。
細かいがスタンスがあるので確実に乗れば・・・
ハングをのっこせば、快適?なクラック。
3P終了点は狭く、3人がやっと。
一人は石につま先立ち。
因みに、支点の下部のアンカーが抜けそうなのでご注意!!
カムとナッツで支点強化しました。
あとの二人は今溝にお尻をねじ込む。
4P:5.9
このクラックはそれほど難しくない。上部で右にトラバースするところが核心。
かっこいい!
みんな落ち着いて登ってきます。
もう2ピッチぐらいあるが、時間が13:00位になり帰りもあるので下りることに。
お疲れ様でした。
記念撮影。
記念撮影2。
登ってきたルートを懸垂下降する。
17:00無事に下りてきました。
皆さんお疲れ様でした。