縦走第二弾を考え思いついたのが鋸岳。積雪期が素晴らしいルートのようなので、雪が降る前の下調べ、また雪山シーズンへ向けての荷物を背負ってのトレーニングをと、軽く考えていたがとんでもない。鋸岳第一高点から第二高点までの核心部は、気持ちの休まる余裕はなく、脆い岩や落石への警戒を怠れない緊張の連続であった。
メンバー:2名
#11月1日 釜無川林道ゲートから出発
初日は林道歩き3時間だけ!紅葉がきれいで天気もいいぞ。
飯場跡10分ほど先の川岸にテントを張った。
#11月2日
北岳と仙丈ヶ岳。
第一高点から甲斐駒を望む。
マジックで鋸岳2685M。
小ギャップへ降りる。
鹿窓トンネルを抜け、ザイルを出し、ハーケンを打ちながら中岳第三高点に上がった。夏道は第三高点と大ギャップは巻くようになっていた。
第二高点へ。手前、大ギャップへ深く切れ落ちている。
大ギャップへ20Mの懸垂。
大ギャップ。
第二高点から第一高点。
ボロボロの大ギャップに降り、戸台側ルンゼを下る時、第二高点上部からけっこう大きな自然落石があった。一瞬、頭が真っ白になりドキドキしたが、ギリギリセーフ。右から回り込み、第二高点へ上がる。とりあえずここまでで核心部は終わり、やっと緊張から解放された。
二日目のテン場。六合石室付近。
#11月3日
5:30出発。カイコマ山頂へ。
曇り空の山頂。
黒戸尾根から。右のちょこんと出ているのが鋸第一高点。だんだんと遠くなっていった。
長く単調な黒戸尾根を下っていると、足が悲鳴をあげてきたが、頭の片隅にあった鋸岳をトレースできたことに満足感が溢れていた。正直、もう一度行ってみたいルートではないが、心に残る山行となった。積雪期はもっと厳しいことでしょう。
記録
11月1日 高尾駅9:45集合
釜無川ゲート12:50~飯場跡付近15:45
11月2日 5:30出発~横岳峠6:30~鋸岳(第一高点)10:00~第二高点13:30~石室16:00
11月3日 5:30出発~甲斐駒ヶ岳6:50~竹宇駒ヶ岳神社11:30 15:00高尾駅着。