前回の沢登り&遭難対策訓練に続く、今年2回目の沢登り。当初の予定では1泊2日であったが、毛渡乗越からの下山ルートがよく分からず、迷い込んだ沢の中でもう1泊する羽目に(会のメンバーにはご心配おかけしました)。今回の赤谷川本谷は、時間をかければ、登ることもできる滝も多いようだが、時間が限られていることもあり、ドウドウセンまではほとんどの滝を巻くことに。まるで巻きの練習をしに来たよう。ただ、ここより上は、天気に恵まれたせいもあると思うが、純粋に美しい沢で、景色を楽しめた。アプローチが長い沢のせいか、人がほとんど入っていないように思われた。現に今回の3連休も我々だけ。
メンバー:3名
#土曜日
金曜日の夜に東京を出発し、川古温泉を目指す。川古温泉手前の駐車場でテントを張り、軽く飲んで仮眠。
準備をして、6時50分出発。雲はあるが、晴れそうだ。
道が湿っているせいもあるのだろうが、林道の終点まで、ヒルの巣になっている。気がつくと、ヒルが靴にまとわりついており、前回に引き続き、ヒルの餌食に。
林道は歩きやすいが、そこからさらに伸びる登山道の道は悪い。油断すると滑って、泥まみれになりそう。ただし、こちらにはヒルがいない。
#入渓点
9時半、入渓点に到着。2時間半ほどの歩き。ここで装備を整え、沢登り開始。
水はそれほど冷たくはないので、ざぶざぶ行ける。
#マワット下ノセン
最初の大滝であるマワット下ノセンが見えてきた。10時半。
まだ、どっぷりと水につかりたくないので、巻くことに。
#マワットノセン
少しの間、穏やかな沢を歩いているとマワットノセンに到着。10時50分。
気持ちが良さそうなので、泳いでみる。
こちらも巻き。左のルンゼから巻く。
巻いたところで、少し休憩。
#巨岩帯を行く
巨岩がゴロゴロしている地帯を通る。お岩の間を潜り抜けたりと、足を大きく上げたりと、結構体を動かす。
そうしていると、裏越ノセンが見えてくる。
#裏越ノセン
14時、裏越ノセンに到着。こちらも左のルンゼから巻く。ガレガレのガレ場で登りにくい。
15時に扇沢との出合いに到着。ドウドウセンの上まで行く予定であったが、くたびれたので今日はここで終了。
薪を集めて、焚火をしようとしていたら、17時くらいから雨が降ってきたので、テントの中に避難。かなり斜めになっているので、快適なテント生活とは言えず。
焚火で豪勢に行く予定であったので、ちょっと残念。酒も大量に残したまま、早めに寝入ってしまった。
#2日目(日曜日)
4時半くらいに起きて、準備を開始。昨晩は雨が降っていたが、今日は朝から青空が出ている。楽しい沢登りができそうだ。
6時出発。ドウドウセンを巻くために、扇沢を詰める。
雪渓の先にあるトイ状の滝の手前から右側の泥壁を登っていく。ドロドロで登りにくいが、バイルを使って強引に登る。
そこから、なんとなく踏み跡をたどる。尾根の反対側に出ると、ドウドウセン上のテント場が見えた。
雨で滑りやすくなったスラブを降り、ゴーロへ。
少し休憩をする。太陽もやっと谷間に差し込んできたので、明るくなってきた。ここから上流は、穏やかな沢になる。
徐々に明るくなってきて、楽しい。綺麗な沢が続く。雪渓が残っているため、水が少し冷たいが、寒くはない。
みんなで集合写真。
雪渓があちこちに残る。雪渓を越えたりしないがら、沢を詰めていく。
主流を詰めながら進み、途中から水のない左の沢に入り、尾根を目指す。
最後は、背の低いササ藪を抜け、登山道に到着。12時半。
#万太郎山頂
万太郎の山頂に着いたのは15時。午前中はあんなに天気が良かったのに、どんどん悪化していく。雷はなるし、大粒の雨が降ってくる。
万太郎を越え、毛渡乗越から入渓地点に戻ろうとしたが、登山道が良く分からず、沢に入ってしまった。滝を何度となく懸垂で降りる。
濁流の中も下る。
こんなことを何度も繰り返し、35mの滝を下った先に、底の全く見えない滝が再び現れたので、安全のため、今晩の行動は中止。21時。
35mの滝壺の脇のスペースにテントを張る。ちょっと岩がゴロゴロしていたが、昨晩よりはいいテント場かも。酒も食料もたっぷり残っていたので、それらを平らげる。
#3日目(月曜日)
携帯は一切つながらず、会のメンバーに無事でいることの連絡できないため、早めの行動開始。6時には準備を整え出発する。
昨日降りようとした滝を覗き込んで見るが、50mと30mザイルでは降りられそうもないくらい高いので、沢から脱出し、尾根まで上がることに。
ササ藪をよじ登っていると、明瞭な登山道にぶつかった。7時。一安心。
あとは、登山道を下り、入渓地点まで戻る。昨日の雨で、滑りやすくなっていたため、何度か尻もちをついたが、無事到着。7時半。
ここからは、来た道を戻って、川古温泉へ。昨晩の雨で流されたのかヒルがかなり少なくなっていた。川古温泉に着いたのは10時着。ここで、会長たちと合流し、猿ヶ京温泉のまんてん星の湯でひと風呂浴び、食事をして、帰京。事故渋滞に巻き込まれはしたが、明るいうちに家につけた。