笛吹川・ヌク沢左俣(8月30日)

今年は天気に恵まれない。一瞬、日が差してくれたけど、それ以外は、曇り空。ただ、今回は大滝というハイライトで、空がパッと晴れてくれたので、運は良かった。ヌク沢はガイドブックにも書いてあったけど、なかなか長いルート。朝5時に駐車場を出発したが、下山出来たのは17時を回っていた。この沢は大滝より上の雰囲気が素晴らしい。大滝より上に来ると、沢は明るく、穏やかな渓相となり、それまでの堰堤が連続する薄暗い沢から全く変貌する。
メンバー:6名 #出発

駐車場を5時に出発。まだ、周りは薄暗いが、ヘッドライトなしでも歩ける。林道を歩いて入渓地点に向かう。昨晩の雨の残りで湿っぽい。
#入渓

5時半、ヌク沢出合に到着。ここから入渓。ここまでくると周りはずいぶんと明るくなっていた。

沢の下部は、1つの堰堤と5mほどの滝がいくつか続く。沢自体は湿度が高く、薄暗い雰囲気。初っ端の堰堤を越えると、ゴーロ歩き。

小さい滝が続く。

 

#第一の堰堤

入渓地点から1時間ちょっと歩くと新しい巨大な堰堤が目の前に現れる。これは右から越える。この堰堤から右右右左右での堰堤越えになる。どの堰堤も踏み跡があるので、越えやすい。それにしても、いったい何のための堰堤なのか悩む。
途中、二股(三股?)があるので、ここで一番左の沢を上がる。二股からは右上遠くに橋が見える。
#平成9年度堰堤

平成6、7、8、9年製の4つ続いた堰堤は、これで終わり。

ここからいくつかの小滝を越えて、大滝に近づいていく。

#3段50mの滝

トイ状の長い滝。下から見ていると、いったいどこまで続いているんだと思わざるを得ない。晴れていたら、水流の中を突破してもいいけど、曇っていて、そんな気分にはならない。
#大滝・下段

トイ状の滝を越えると巨大な壁が目の前に現れる。200mとか260mとか言われる大滝である。真ん中の細い水流に沿って登る。

階段状になっているのだが、岩自体がヌメヌメなので、沢靴でもさすがに慎重になる。

登っている途中で、後ろを振り返ってみると、一瞬だけ富士山の頭が見えた。ここの滝を登っている最中にだんだん青空が広がってきた。
#大滝・上段

もっと暑ければ水流を突破してみてもよかったけど、ひよって滝の左側を上がる。ただ、こちらも水流付近はヌメッていそう。
#大滝を越えたところで休憩

太陽が照りつけてくれて、非常に気持ちがいい。それに登ってきた下には広瀬湖が望めて景色も最高。
#大滝を越えると明るい沢になる

明るくて気持ちの良い沢を歩いて行く。水量は少なくなり、徐々に源頭ののどかな雰囲気が漂ってくる。明るい緑が目にやさしい。

そうしていると、崩壊地が両脇に現れる。ゴロゴロとした岩が多くなり、それを乗り越えながら、沢を詰めていく。
#沢を詰める

忠実に沢を詰める。沢から林の中に入り、それを抜けると、倒木帯に入る。そして、また林の中に入り、そのまま突き進むと、登山道にぶつかる。
登山道で一休みしたのち、甲武信山頂組と下山組に分かれて、それぞれ行動。甲武信岳組は2人。荷物を近丸新道と甲武信岳に分かれる分岐にデポし、甲武信岳まで往復1時間ほどハイキング。
#甲武信小屋裏の鹿

甲武信小屋後ろにいた鹿。餌をもらえるとおもったのか、じりじりと近寄ってくる。
#甲武信岳山頂

甲武信岳の山頂についたものの雲に覆われて、周りに何も見えない。。。山頂で数枚の写真を撮ったのち、下山開始。
徳ちゃん新道の長い単調な坂を下っていると、下山組に追いつき、17時ごろ林道に出られた。途中のヌク沢で沢靴を洗い、駐車場へ。初狩PAで夕食をとり、渋滞に巻き込まれながら帰宅。