奥多摩・大雲取谷(7月6日)

まだまだ、梅雨の明けきれない季節ではあるが、夕方からスコールのような雨に降られた以外は、お天道様も顔を出し、気温が高くなった昼ごろからは、水の中に積極的に入ることが出来た。大雲取谷の沢は全体を通し、水量が多く、胸まで浸かる釜や淵も多い。そして、中流から上流部にかけては、苔むした雰囲気の沢となり、魚影も確認できる。遡行のレベルについては、30mのザイルも一応持っていったが一度も使うことなく、高巻きをするようなところは最初の魚止めの滝くらいで最初から最後までそれほど難しいところはなかった。途中途中、釣りをやりながらも、4時間半で六間谷の出合に到達することが出来る上、登山道まですぐに出られ、1日で十分楽しめる沢であった。

メンバー:2人
#八丁橋から歩く

梅雨の時期は八丁橋にあるゲートが閉まっている。そのため、ここまで車で入り、あとは歩き。ここを出発したのが朝6時で、沢を覗き込むと、釣り人の姿がすでに見えた。また、私たちの前を天祖山に行く女性二人組だけで、沢登りにいくような人の姿は見えなかった。

日原林道を歩くことちょうど1時間で、日原本流へ降りるわき道に到達する。ここで、ハーネスやら沢靴などの装備を身に付け、沢へ降りていく。空には雲がなく、青空が広がっていた。もしかして、沢日和かとわくわくしていた。

#日原本流へ降りる

坂道を降りていくと、吊橋にぶつかるが、それを渡らず、橋の袂から沢に降りる。ここが今回の遡行のスタート地点。まだ寒く、水の中に嬉々として飛び込める状態ではない。

#魚留めの滝
ここは大きく高巻き。湿って苔むした崖をよじ登る。

そして、落ち葉の積もったフカフカの坂道を下って、滝のすぐ上に降りる。

#大雲取谷

高巻きを終えると、沢は大雲取谷と長沢谷に分かれる。ここを大雲取谷に入ると、崩壊地がいくつか続く。ネット上の記録では、この辺にダム湖が出来ているとの情報があったが、今回の遡行ではそのようなものはなかった。決壊してしまったのだろうか?

明るい崩壊地を歩いていると、居心地がいいのか鹿2頭が水を飲みに降りてきていた。私たちに気づくとすぐに崖を駆け上がってしまったが、ずっとこちらを眺めていた。

立派な流木が多く、滝にかかっている場合は、それを伝って、滝の上に出る。

崩壊地の終了点。ここから苔むした沢が始まる。

崩壊地を過ぎると、あとは釜と小滝が続く。ところどころにテント場もあり、どこも快適な野営が出来そうであった。

釣り人も沢登りの人もいない。居るのは私たちだけ。

岩魚狙い。

#小雲取谷出合

11時半。ほぼ水量1:1の小雲取谷の出合い。

#S字峡

大きなS字峡入り口。

#2条8mの滝

う~む、左から登れば、ガバも多く楽に上がれる。

#終了点

12時半過ぎに六間谷の出合に到着。ここもいいテント場。沢の脇で一休み。

今回は、うどんを用意。ちょっと寒くなってきたので、釜揚げうどんに変更。それにしても、煮る時間が10分とちょっと長いな。そうめんの方が手早く食べれて良さそうだ。

#下山&大雨
テント場から、5分ほど道なき道を上がると、すぐに登山道にぶつかる。ここで靴を履き替え、立派な登山道だななんて思うながら歩いていると、雨が降り始め、段々と強くなってきた。

そのうち、雷まで鳴り出し、沢で濡れた以上に濡れる…。道路は水浸し。
終了点から2時間の歩きで八丁橋まで戻ると、雨は少し弱くなっていたので、車での影で、ずぶぬれになった衣類は全て交換。そして寄り道することなく帰宅。