会の夏合宿。双六谷の2泊3日の遡行。当初の計画では、双六小屋に突き上げ、そこから帰る予定であったが、なぜか、双六岳の向こう側に出る。そのため、2~3時間余計に歩くハメに。でも、沢から山頂までの完全遡行というスタイルもいい。2泊3日の山行であったが、毎日10時間以上の活動で、体はヘトヘト。
メンバー:6名(新穂高待機組2名)
7時半過ぎにゲート前到着。準備開始。車1台をここに残し、待機組は残りの1台で新穂高へ。
8時出発。ゲートを超え、林道を歩き続ける。天気は良く暑い。沢日和。
二つ目のゲートに到着。9時。一つ目のゲートから1時間で到着。
途中途中にトンネルがある。
金木戸取水口に到着
9時50分到着。
取水口にある水がエメラルドグリーンで飛び込みたくなる。
金木戸取水口を通り過ぎ、ダムのある広河原を目指す。
11時10分、ダムに到着。出発から3時間10分。ほぼ予定通り。
ダムからは金木戸川右岸の踏跡をたどる。今までようなちゃんとした林道ではなく、登山道と言ったほうがいいような細い道となる。
道は所々崩れており、トラロープがはられていたりする。
人通りは多くはないので、草木に覆われ道がわかりにくくなるところもある。
草に覆われた踏跡を辿っていくと、その終了点が、入渓地点。13時40分到着。
靴を履き替え、装備を身につけ、14時25分出発。
対岸に渡るのにいきなりの入水。透き通った水はそれほど冷たくはない。
吊り橋をくぐり、打込谷出合を過ぎる。この出合にタープを張っている先行パーティがいた。
我々は、そこの出合を通り過ぎ、さらに先に進む。
水量が多いところはみんなで肩を組んで突破。
途中の大岩地帯では、こんなところも。荷物を背負っていては通れない。
沢の右岸、左岸を行き来して、先に進む。
へつる。
へつる。
沢を渡る。
泳ぐ。
水深の深いところは、ザイルを張って突破。
入渓から1時間半ほどの場所に、比較的広い河原があったので、ここをテント場とする。16時。タープ、ブルーシート、ツェルトを組み合わせ、かなり余裕のある寝場所とした。
少し離れたところで焚き火の用意。火の回りは砂場でごろ寝するには最高の場所。
乾いた薪はたくさんあり、困らない。
焚き火の周りにいると、雨が降ってきたので、一時的にタープ下に移動。ここで酒盛りを始めていると、雨が上がったので、再び焚き火の周りへ。
夕食は野菜シチュー。
野菜シチューというメニューは珍しい。でも、美味かった。佐藤のご飯にかけていただく。
夜遅くまで、焚き火の周りでおしゃべり。
二日目
朝5時に起きだして、朝食。
7時出発。
滝はほとんどない。その代わり、右岸左岸を行ったり来たり。
高巻きすることはほとんどなく、沢の中を行く。
太陽が照ってくると、沢がさらに楽しくなってくる。
もしこれがセンズ谷であれば、ガイドブックにある記載は間違っている。この滝は下抜戸の広河原の先にある。10時20分到着。この前で、しばし休憩。
エメラルドグリーンの淵が美しい。
11時15分キンチヂミ到着。残置シュリンゲが一本残っているので、それを利用して突破。
蓮華谷出合
12時到着。先行パーティが休憩していたので、その少し先で休憩する。
昼飯をここでとり、12時40分に蓮華谷出合を出発。
水が冷たくなってきたと思ったら、17時10分、雪渓が出現。
大きな雪渓なので、上を通過。
雪渓を通過し、大ノマ乗越のちょうど下あたりにあった河原で2日目の夜を過ごす。17時半到着。沢の上流ということもあり、河原は狭い。
昨日と同じようにタープを張り、焚き火の準備。寒くてみんな火の回りに集まる。
焚き火の準備をしていると、昨日と同じように雨が、、、ただ、これまた昨日と同じようにすぐに晴れたので、火の回りで夕食の用意をする。
メニューは炊き込みごはん。
砂肝も。
ちょっと寒いので、ガンガン火を焚く。
野菜炒めも。食べ切れないくらい。
三日目
4時起き。荷物を片付け、食事をして、5時半出発。
今日は単純な沢を詰めるだけ。大きな滝もなく、ひたすら高度を稼ぐ。
途中から、水もなくなり、ガレ場を登る。
9時10分、コルに到着。ここで、靴を履き替え、装備を外す。
予定では、双六池に出るはずだったが、「池がない!」と少々不安になる。ただ、人の声が聞こえていたので、そちらの方に向かうと、そこは双六岳の山頂であった。
双六岳山頂。10時。
真っ白なガスの中を、登山道に沿って、当初終了点として予定していた双六小屋へ降りる。
少しガスっているのは残念であるが、眼下に広がる緑の谷間は広大で美しい。
双六小屋の赤い屋根が見えてきた。
10時45分、双六小屋到着。盆休みということもあり、たくさんの人で賑わっていた。
風があり、少々寒いので、少しの休憩の後、下山を開始する。
12時半、鏡平到着。ここで、30分ほどウッドデッキの上で休憩。太陽が照り気持ちがいい。登山客が食べていたかき氷やビールが美味そう。
鏡平から登山道を延々と降り、15時15分、わさび平到着。下山途中、スコールのような雨。雨具を着て、滑りやすい地面を下っていった。
わさび平で会長たちと合流し、スイカで打ち上げ。
その後、腹ごしらえでラーメンを食べる。
一服した後、新穂高温泉へ戻る。車止めゲートに止めていた車を取りに行き、盆の渋滞に巻き込まえれながら、東京に戻れたのは夜中の2時くらい。電車もないため、事務局宅で朝まで過ごし、夏の合宿は解散。