前穂高岳・4峰正面壁(北条=新村ルート)

#8月11日(土)夜行~12日(日):天気は猛暑 いつもの夜行ムーンライト信州号で松本へ、今回のメンバーはとっつぁん、よっしー、タイラーマン、けんたろ、ハセベ、+よー子ちゃん!?の6人。予約して置いたジャンボタクシーにて上高地へ(ジャンボタクシー1台=\\23,000、6人のジャンボは割高感あり、でもゆったり感はグーです)。

7:00喧騒の上高地を出発、これで奥又白池に行くのは何回目になるのだろうか。今年は梅雨明けが遅かった分?極猛暑でありこの重荷で何時に奥又に届くのか気もザックも重~い。9:00徳沢園着~11:30松高ルンゼ下、ここでの休息は冷たい雪渓の水がありドピーカンの青空を眺めながらこれからの急登を前にしばし大休止。

 

15:50奥又白池BCにやっとやっと到着しましたが猛暑と重荷でいつもより遅いペースでした。とっつぁん、よっしーは40分!遅れで、皆さんお疲れ様でした。因みに今回の荷揚げ酒はワイン2,000cc、ビール500cc×3+350cc×2、ウィスキー1,200cc 、、、頑張りましたね。今晩のメニューは勿論貴重なビールで乾杯し、ワインと雑煮で二重丸、疲れを癒しましょう。

 8月13日(月):天気はずーっと猛暑

4:30起床~6:30出発、本谷の雪渓(アイゼンが有ると快適)を詰めC沢に入るが例年より雪渓が多くここで水を補給しつつ一服。本日は松高ルート、北条=新村ルート共に大賑わいで何時に抜けられるか読めないって所かな。T1に8:30到着、パーティーは先発がT,K,H組、続いてT,Y組で北条=新村ルート9:00登攀開始。

ハイマツテラスまでは明瞭な凹状部を30m位で切りながら3ピッチで、途中それなりにビレーポイントはあるが浮石が多く嫌らしい所もあり気を使う。テラスで大休止、前のパーティーはセカンドが登り始める所で此処にて2時間待ったそう!この“著名なハング帯”は相当手強いのだろうか??・・・Hがトップで行くが最初のハングを乗っ越した所で力尽きTに挙がって来てもらい上部ハングを越してフェースの細かい所をトラバースしてピナクルまで行ってもらう、此処が思い切り良く行かないと上がれない・・・う~んアブミの使い方が下手な奴は遠慮した方がいいかも!? 我が後続のT,Y組は“ここから降りていいかな”コールがあり、また時間がかかりそうなので“降りていいよ”。因みに1組抜けて後続の大阪のおじさんは何とフリー(アブミなし)で登って来てしまう!?!凄い人とがいるのだなあ~と、皆びっくり。

ピナクルからは嫌らしい所を右へトラバースしシュリンゲのぶら下っている所を回り込んでカンテ沿いに上がればビレイポイントがあり5ピッチ目が終了。ここからは先は傾斜も緩まり終了点も近く6ピッチ目は左から巻き気味に右上し、7ピッチ目は直上しハイマツ帯を抜けて北尾根に向かうトラバース道に出て終了、15:40です。何とか完登、でもこれから北尾根を下り5・6のコルから奥又白池BCまで戻らなければいけない。17:50に5・6のコル着、コルを下ったザレ谷のトラバース部の崩壊が激しく以前はワイヤーが張って有ったが・・、念のためザイルを出して無事通過ですが落ちたら終わりですので気を付けましょう。本谷に下りたらヘッドランプとなり結局3人ともバテバテヘロヘロにてテント場に戻ったのが19:50でした。

 8月14日(火):猛暑が続いて・・・

6:00 だらけて起床、予定からすると本日は松高ルートを登り北尾根を抜けて前穂高岳山頂からA沢を下りテント場に戻る予定!?であったが・・昨日の長時間行動で気力減退、、、したがって昨年のリベンジ(A沢をつめて前穂高山頂を目指すが落石負傷で撤退)をしようと言う事になったのだが、8:00出発~奥又尾根よりの展望散策のんびり“ハイキング”となりにけりー、途中では雷鳥の親子に遭遇し子供を呼ぶ親鳥の鳴き声(クワッウ、クワッウ)に皆感激~13:00テント場に戻り酒盛りに至り。

 8月15日(水):いつもで続くやら猛暑

下山日です、4:30 起床~6:50出発—9:10松高ルンゼ下、10:00新村橋—11:30明神池の嘉門次小屋に到着。待ちに待ったビールでカンパーイ、岩魚の骨酒、岩魚定食に疲れ気ってお腹の空いた我ら皆しあわせ一杯で満足満足、お世話になった嘉門次小屋の4代目御主人と徳本峠小屋の御主人と記念写真を撮らせて頂きました、ありがとうございました。結局1本しか登れませんでしたが核心が“猛暑”の夏合宿も無事終わりお疲れ様でした。来年の夏合宿は猛暑を逃れて東北の沢登りの予定です。