谷川岳・一二の中間稜

 初日は晴れ、2日目は曇り。先日の西黒尾根より随分と雪は少ないような感じを受ける。谷川岳ロープウェイの駐車場から一ノ倉沢まで歩き、そこから一ノ沢、二ノ沢の間の稜線を登り始める。登れば登るほど傾斜がきつくなり、足元が不安定になってくる。道を踏み外さないように慎重に、ピッケルを雪にしっかりと突き刺して高度を上げていく。

メンバー:会長以下5名

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朝6時半、谷川ロープウェイの駐車場を出発。登山指導センターに登山届けを出した後、雪に埋まった車道の上を歩いていく。

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この日も晴天。こりゃ3回連続で晴れかぁ。。。

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マチガ沢を横切り、

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一ノ倉沢到着。7時50分。道にもそれほど雪はなく、ところどころ地面が顔を出していた。それほど寒くもなく、ちょっと歩くだけで、汗が滴り落ちてくる。避難小屋の前で目の前の風景を眺めながら一休み。

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一・二の中間稜に取り付く
沢を詰め、一・二の中間稜に取り付く。はじめは藪をくぐり跨ぎの上り坂。滝沢リッジの方からは雪が崩れ落ちる音が頻繁に聞こえる。太陽に照らされ氷が溶け出してきているのだろう。IMGP0775

尾根が細くなった場所をすぎると、そこそこ広い白い斜面が見える。会のメンバーは何回かここでテントを張ったことがあるようだ。ここでまた一休み。避難小屋を出てから2時間経過。

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段々と勾配がきつくなり稜線が切り立ってくる。高度感は満点。というかはっきりって怖い(後半はもっときつくなる)。

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ピナクル手前の小ピーク
結局ここも上からザイルを垂らそうということを言っていたけど、みんなそんなことお構いなしに登ってくる。ピークに着くと、前のパーティーがナイフリッジを巻いていくのを眺めながら待つ。ピークの上はあんまり安定しないし、風が強くて体が冷える。

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ピナクルを越える
ピークを下ったあと、右側の切り立ったピナクルを乗り越える。越えた後はナイフリッジを馬乗りになったままズリズリと進む。もう体は冷え切って、荷物はなんだか重いし、上手く体が動いてくれない。

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テントを張る
17時半、ナイフリッジを過ぎてすぐのところのプラトーにテントを張る。きっちりと整地しかなり快適なテント生活になった。いつもながらお酒飲み飲み。。。いつの間にか寝入ってしまった。

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東尾根経由でオキの耳へ
2日目、荷物を片付け6時45分出発。なんだか体がなまっているようでバランスが取り辛く、この切り立った稜線から落っこちやしないかどうか心配だった。もう怖いんだってばぁ。両脇どちらに落ちてもバラバラになっちゃうよう。。。雪壁が続き、片手しか離せず、この辺りで撮った写真は結構手ぶれ写真が多い。残念。

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8時前に東尾根にぶつかる。そこから湿った感じの雪壁を第一岩峰まで、ピッケルとアイゼンを雪に突き刺しながら進む。第一岩峰は右側に素直に巻き、あっさり抜ける。

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第一岩峰を抜けると後は姿の見えないオキの耳目指して前の人の足跡を辿りながら登る。

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後ろを振り返ると、長谷川さんが写真を撮りながら、風景を眺めながら登ってくるところが見える。

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オキの耳到着
雪庇を乗り越え、9時ぴったり登頂。天気にも恵まれ3回連続の登頂成功。みんなで記念撮影。オキの耳に出ると風が強く寒い。ここからは天神尾根を下る。

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新しいロープウェイに乗る
ロープウェイ小屋の前のレストランでみんなで乾杯した後、片道1200円の ロープウェイで降りる。湯檜曽の街中のカツどん屋で昼飯をたらふく食べた後、湯テルメに行って帰宅。事故渋滞に巻き込まれ家に着いたのは20時くらい。